統計入門

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シラバス

授業概要

この講義では,経済分析で利用されている統計学の基本的な手法(記述統計の方法)を学習します.統計学は,現象を観測・調査して得られた数量的な記録(データ)から,その現象の全体像を明らかにするための手法を体系的に研究する学問です.統計学の分析手法を大別すると,「記述統計の方法」と「推測統計の方法」に分けることができます.記述統計の方法は,現象について得られたデータを整理して有用な情報を要約するための手法の集まりです.また,推測統計の方法は,現象の一部分を観測・調査して得られたデータから,その現象の全体像を推測するための体系的な手法です。授業では,これらのうち記述統計の方法を適用したデータ分析の基本を解説・演習していきます.

到達目標

  1. 科目における到達目標

    データについて記述統計の手法に基づき,精確な分析ができるようになる.この講義の学習内容は,高校数学Ⅰ/データの分析(統計検定3級相当)の延長線上に位置づけられます.

  2. 専門教育科目表における到達目標

    A. 経済学における基礎的な思考法と分析手法を修得する.
    E. 将来,社会の一員として生きる上で必要となる幅広い知識と教養を身につける.
    G. 論理的・分析的な思考法を身につけ,問題を科学的に把握する能力を身につける.
    J. 課題を発見し,自ら調査し,解決策を導き出す能力を身につける.

授業方法

この講義の履修登録を済ませた受講生は,教科書として使用するテキストプリントを,学生用ポータルサイトMy KONANの授業資料から取得してください.受講生は授業の前に必ずこのテキストプリントを予習し,講義の際に持参すること.また、授業には,ノートを必ず持参してください.

授業では,板書の代わりに,パワーポイントを使用します.重要事項をスライドで提示しながら解説をするので,必要に応じてノートをとること.ノートのとり方は,スライドに示された内容をすべて書き写すのではなく,要点のみをメモすること.また,疑問があればノートにメモしておき,休憩時間などにすぐに教員に質問しに来てください.授業時間中に周囲の人に質問することは私語となるので控えてください.

授業時に,テキストプリントとノートを用意していない学生は授業を受ける意思がないものとみなします.また,教員が解説中に私語をする学生は授業の妨害行為として厳しく注意します.

準備学習

この講義は,受講生が授業時間以外の自発的学習(予習・復習)をすることを前提として授業を進めます.授業の予習・復習をせずに講義をただ聴きに来るだけでは,授業内容を理解していくのに相当の困難が伴うので注意すること.

(予習)少なくとも,次回授業についてテキストプリントの該当箇所を熟読し,授業の要点を予想するとともに疑問点などをノートに書き出しておいてください(50分).

(復習)授業でノートに記述した内容は,走り書き・メモの形式が多くなります.そこで,授業後にそれを読みやすく整理してください.最後に,整理した内容を一読し,疑問点が残っていないか点検してください.もし疑問点が残っていれば,ノートにその疑問点を記述し,次回の授業で教員に質問してください.

また無料で学べるオンライン大学講座gaccoの「統計学I:データ分析の基礎」を受講すること(平常点に加味する予定).

必要となる知識

該当なし.

成績評価

この講義では,平常点50点と期末試験の得点50点を合計した100点満点の評点によって成績評価を行ないます.統計検定3級に合格したことを証明できる場合には,上記100点以外の得点として10点を与えます.

教科書

指定しない.なお,この講義の履修登録を済ませた受講生は,教科書として使用するテキストプリントを,学生用ポータルサイトMy KONANの授業資料から取得してください.受講生は授業の前に必ずこのテキストプリントを予習し,講義の際に持参すること.なお,講義開始以前に予習をしたい学生は,下に紹介する参考書を利用すること.

参考書・資料

稲垣宣生・山根芳知・吉田光雄(1992) 『統計学入門』 裳華房
日本統計学会(編)(2012) 『日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析』 東京図書
日本統計学会(編)(2020) 『日本統計学会公式認定 統計検定3級・4級公式問題集 2017~2019年』 実務教育出版

講義の進展にあわせて,随時,学習に必要な資料などをMy KONANの授業資料にアップしていきます.受講生は,新しい資料のアップがないか,毎週最低1度はMy KONANをチェックするようにしてください.

授業関連事項

この講義では,根号計算可能な通常電卓(10桁表示)を利用するので,2回目の講義までに各自必ず準備すること.ただし,関数電卓(三角関数・対数関数・統計計算の機能を有する電卓)や携帯電話ないしは電子翻訳機の電卓機能の利用は不可とします.

小テストおよび定期試験においては,上記の通常電卓のみ持ち込み可となりますので,十分に注意してください.

担当者から一言

この講義では,受講者が毎回必ず予習してくること,授業には毎回出席することを前提にして授業を進めていきます.講義に欠席すると,それ以降の授業を理解することが大変困難になるので可能な限り出席すること.また,疑問を抱いたら放置せず,すぐにノートに記述し,休憩タイムに質問しに来てください.

テキストプリント以外の講義資料(プリント)を授業中に配布することがありますが,その授業を欠席してプリントを受け取れなかった受講生は,My KONANの授業資料から各自で取得してください.

その他

日程

  1. (4月21日)ガイダンス(データとグラフ)
  2. (4月28日)時系列データの見方
  3. (5月12日)横断面データの見方
  4. (5月19日)データの基本情報と特性値(代表値・散布度)
  5. (5月23日)データ分析レポートの作成演習(レポート1)
  6. (5月26日)データ計算演習(小テスト1対策講座)
  7. (6月2日)【小テスト1】/散布図と相関【レポート1提出日】
  8. (6月9日)データの共分散と相関係数
  9. (6月16日)データ計算演習(計算スキルの定着)
  10. (6月23日)相関と回帰
  11. (6月27日)直線の当てはめ1(最小2乗法による回帰係数の計算)
  12. (6月30日)直線の当てはめ2(決定係数による評価)
  13. (7月7日)データ分析レポートの作成演習(レポート2)
  14. (7月14日)データ計算演習(小テスト2対策講座)
  15. (7月21日)【小テスト2】/まとめ【レポート2提出日】
  16. (7月28日)定期試験

リンク

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